【第8話】ぼろぼろの一軒家で兄と下宿生活「どんな家に住んでも工夫次第で楽しめる」/家にまつわるマイヒストリー
幸せのカタチはいろいろありますが、なぜ私は幸せのシンボルが家になったのか。家にまつわるマイヒストリーをつづっています。
よかったらお付き合いくださいね。
はじめから読む▶ 【プロローグ】「家」にこだわり続けてきたマイヒストリー
前回は【第7話】短大に無事合格!奨学金をもらいながら様々なアルバイト経験から学んだことでした。
アルバイトばかりやっていた毎日ですが、花の短大生活がスタートします。この家での暮らしから学んだことも今の仕事に活きています。
憧れの二階建ての一軒家!新しい暮らしがスタート
私が二年間住んだ家、右上にあるのが私の部屋です!!屋根はトタン屋根でペコペコ、今にも崩れそうだけど二階建ての一軒家!(第5話の阪神淡路大震災でマンションにトラウマ経験のある私は一軒家に憧れていました)
京都の兄が通っていた大学と私の短大はちょっと距離がありまして、、、中心部に近づくと家賃も上がるという理由で出町柳より少し北に位置する場所(兄の大学近く)に住んでいました。
うまく丸め込まれて、妹の立場の弱さですね…私は原付を購入し30分近く運転して学校へ通っていたのでした。
人が集まることや一緒に食卓を囲むことが幸せな時間
兄は当時カクテルにはまっていました!棚にリキュールがずらりこういうのがちょっとオシャレな感じがしたのでしょう。
リビングの横には兄の部屋、その真上に私の部屋という間取りでした。エアコンはリビングのみ、小さいながらにもお風呂が付いている家でした。
確か大家さんに負けてもらって家賃は8万円くらいだったかと思います。家賃にもう少し上乗せして仕送りもしてもらっていましたが、それでも、遊ぶためのお金やサークルの費用を稼ぐために必死!!
兄は効率よく稼げるホテルの深夜のルームサービスをしていたので週の半分の不在。その隙を狙ってはいろんな人を家に呼んでいました笑
キッチンは狭いけど窓がある!家はぼろぼろだけどおもしろい
自分が家で写っている写真がこれくらい…すごく狭いキッチンでしたが目の前には窓がありました。「料理中に風が入るってなんて気持ちいいんだろう」
狭くても好きな料理は作れるし、お金がなければ節約レシピにすればいい!
兄も少し料理ができたので、先に帰っている時はパスタを作ってくれたりと、とにかく外で食べるのはもったいないので自炊していました。
家ってぼろぼろでも、生きていけるんだな〜楽しいな〜と関西人らしく「この家に住んでいること自体がネタ」だと思って「おもしろい家だから遊びに来て〜」とたくさんの人が来てくれました。
実は人を呼ぶのには他にも理由があって…鍵がくるくる回して差し込むタイプ(わかるかな?)だったので、防犯上かなり心配、、、
エアコンも付いていないから夏は窓が開けっ放しで、屋根を登ってきたら入られそう!
兄が不在の時に泊まりに来てもらうことが多かったのは苦肉の策でもありましたね。
壁は木目だし、窓は磨りガラスだけど、インテリアを楽しみたい!
壁がオシャレですよね〜^^;
今どきどこを探してもなかなか見つからない木目調!!ぼろぼろの畳に絨毯を敷き、ほんとうはピンク系も考えたけれど絶対合いません。
カーテンも安いのしか買えないけど、なんとかあるものをコーディネートして、お気に入りコーナーを作りました。これがはじめてのインテリアコーディネート♬
小さすぎて飲めないコーヒーカップや今はなきMDが懐かしいです。
プチ模様替えで問題解決!どんな家でも工夫次第で楽しめる
さっきの写真と同じアングルなのですが四季に合わせてプチ模様替えを行っていました。
京都という盆地と、この家の環境の悪さで夏は非常に暑くて、冬は隙間風で寒くて眠れないという理由です。
春になるとベッドは窓側、冬は階段側へと模様替えをして問題を解決していました。※第1話の母のエピソードの母の影響をかなり受けています。
とっても素敵な1ルームマンションに住んでいるお友達もいましたが、私自身が人と比べることなく、自分が好きなように暮らせたことは、いい経験でした。
私がこの家の二年間で学んだことは、家の古さやカタチがどんな状態であっても、工夫次第で楽しめるということです。この経験がずっと活きています。
この頃すでに運命的に出逢っている夫とのなれそめにも触れたいところなのですが、なんせ家にまつわるストーリーなのでこの辺にします笑
次回は、いよいよ就職に向けて進んでいきます。一時は建築を諦めようと思ったけれど、短大の生活科学科インテリア専攻に進んだことでまた夢は近づいてきました。
【第9話】花の短大生活はあっという間に就職活動がスタート!学校推薦枠をめぐって強敵あらわる/家にまつわるマイヒストリー
学校推薦の1枠に入るために受けた面接で、到底かなわない強敵が現れます つづく